白百合学園小学校

6年生のお茶会(広報委員の記事)

学校生活

 6年広報委員より、2学期に行われた「お茶会」についてお伝えいたします。本校のお茶会は、昼休みなどを利用して、校長先生と6年生が和室で行うものです。今年度は感染症予防のため、お互いに距離をとりながらの開催でした。そのような中でも、和の心に触れながら、みんなでお茶をいただいた経験は、私たち6年生の心に残るものとなりました。
 お茶会を記事にするにあたって、この会を始められた校長先生にお話を伺いました。校長先生曰く、約40年前に校舎が建て替えられた時に、和室ができたそうです。お茶が点てられるように、水屋や炉もきられています。お茶会ができるような環境が整っていたため、和室をみんなのために使えないかと、校長先生は考えられました。そこで、6年生と一緒に、お茶会の素晴らしさと楽しさを味わいたいと感じ、毎年実施されているとのことです。
 最後に、校長先生は私たちに躙口(にじりくち)を見せてくださいました。戦国時代、全ての人が平等にお茶を楽しめるようにと願った千利休が、茶室の入り口をあえて狭くして、武士も刀を抜かないと入れないようにしたのが躙口だと伺いました。校長先生は、この精神を忘れずに、お茶会に招かれた児童がお互いの仲を深められるようにと願っているそうです。
 今回、校長先生がどのような思いでお茶会に臨まれているのかを、改めて知ることができました。私たちはもう少しで小学校を卒業しますが、白百合学園小学校で出会った先生方や友達との一期一会を心に留め、残りの学校生活を大切に過ごしたいです。

 

お茶会は挨拶から始まります。

みんなで味わいながらお茶をいただきました。

お茶会について、校長先生にお話を伺いました。

和室には、躙口だけでなく蹲もあります。